2016年7月3日日曜日

Country Side

近所のばあちゃんが87歳で亡くなり、葬儀に参列した。いつも野菜や手作りの餅菓子をいただき、大変お世話になった。曹洞宗亀森山・中興寺の和尚の話では「亀ケ森の生き字引」だったそうだ。千代ばあちゃんは昭和20年代前半に佐比内・牛の頭から亀ヶ森・山口に嫁に来たと聞く。戦後混乱期の岩手の生活に思いを巡らせる...「牛の頭」は紫波町日詰に抜ける道すがらにある。なんと読むかわかります?(ウシノカシラと読みます・笑)佐比内といい牛の頭といい、アイヌ語地名に違いないと調べてみた。佐比内(サヒナイ)は文字を分解するとサッ・ピ・ナイ【Sat・Pi・nay】乾く・小石の・川となる。確かに川の流れはいつも水量が少なく乾き気味。情景・地形を見事に言い表すアイヌ語ならではの命名...
さて「牛の頭」(ウシノカシラ)はどうだろうか。「萱野茂のアイヌ語辞典」三省堂1996年初版・2002年増補版を持ち出し調べるとウシ【usi】は「場所」の意があり、カシラ【Kasi-rari】は「その上」とある。文字通り(地形通りか)「その上の場所」に位置する(笑)紫波町教育委員会が設置した道標には詳しい由来説明もなく、小高いところに作られる「館」(タテもしくはダテでこちらは日本語?)の表記があるのみ。もっと深く探って欲しいな~(苦笑)...下の画像中央で丘陵になっているところがまさに「牛の頭」その場所...
もひとつおまけ...「遠野」の語源はアイヌ語のト【to】湖とヌプ【nup】原野に漢字をあてたと言われる。確かに猿ヶ石川に沿いに広がった構造盆地地形だ...ありゃ、猿ヶ石もアイヌ語の地名だ~またそのうちに「研究発表」(笑)

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